アウディA1スポーツバック3気筒1リッター 試乗インプレ スタイリッシュ都会派低燃費スペシャル

アウディA1は2011年に3ドアが発売され、2012年に5ドアが追加、2015年からは1リッター3気筒エンジンが搭載されている人気モデルです。1.4リッターターボは上級仕様で、シリンダーオンデマンドというシステムを搭載していて、エンジンの負荷を判別して2気筒と4気筒を自動で切り替えるというハイテクで高出力と低燃費と実現している先進モデルです。

試乗車は1リッターターボ3気筒のモデル。全長×全幅×全高:3980×1745×1440mm 兄弟車であるワーゲンポロ(フレームやエンジン・ミッションなどを共有)より幅が広く若干車高が低く、Poloが5ナンバーサイズなのに対してA1は3ナンバーになっています。最小回転半径や荷室のスペースはほぼ一緒で使い勝手や都心部でも小回りが効いて運転しやすいのは5ナンバーレベルであると言えます。3ドアも設定がありますが、売れているのはほとんどが5ドア、1~2名でしか乗らないなら3ドアモデルをクーペ的に使うこともアリだと思いますが、リアシートを荷室として使う勝手の良さをプラスアルファする意味でも5ドアがオススメだと思います。3ドアの方がルーフラインが美しくスタイリッシュではありますが、5ドアも違った美しさが有るので、見劣りはしないと思われます。
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1リッター3気筒ターボモデルのカタログ燃費はアウディとして過去最高の22.9km/L、1.4リッターモデル気筒休止システムでカタログ燃費20.5km/Lとプレミアムコンパクトモデルとしては上々の燃費性能がウリです。1.2トン前後の車重に対しエンジンの出力は申し分なく、7速あるATと相まってかなりパワフルに、キビキビと走ります。むしろ1リッターエンジンは心地よいビート感と共に、バイクのようにダイレクト感とエキサイトメントがあると言えるレベルです。試乗中のオンボードコンピューターの燃費的には15㎞/Lくらいとイマイチ伸びないような気がしましたが、若干エンジンの回転上げ気味に走ったからかもしれません・・・
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外観では2トーンカラーのルーフが選べるなど、ライバルのミニを意識しているとも言えますが、どちらかというと上質感や高級感を演出しようと頑張っている感じです。内装もカラーパネルや木目に頼らず、メッキパーツやレザーで覆うなどで過剰でない上質感を演出していると言えます。シート地もエントリーグレードのファブリックでも安っぽくなく、レザーシートであれば上級車種に劣らないハリがあるけどしなやかなシートが手に入ります。15インチのアルミのモデルは乗り心地もマイルドで、コーナリングの時も不足はありませんでしたが、スポーツグレードの16インチ、Sラインと呼ばれるスポーツパッケージの17インチではタイヤのボリュームが少なく、かなり硬めの乗り心地になることも考えられるので、吟味した方が良いかと思います。見た目とコーナリングの限界のアップと引き換えに、乗り心地の良さがトレードオフになる可能性が高いですね。

装備と価格面で残念なのが、自動ブレーキの設定がないこと、兄弟車のワーゲンポロが自動ブレーキ・アダプティブクルーズコントロールとナビを付けるとA1とほぼほぼ同じくらいの値段になり、安全装備面で劣っているのに価格が高いことが挙げられます。こればかりは本当に残念です。内装、外観のクオリティも高くスタイリッシュではありますが、1リッターモデルで250万円~の設定となっており、ナビキセノンのセットオプション+36万などを付けると、乗り出しで300万円を超えます。クラスやサイズ的に一つ上に当たるワーゲンゴルフの価格(グレードによる)なども超える価格になり、装備、安全面では劣るということになり、登場から4~5年経ちモデル末期ということも重なって、販売面でも苦戦しているとのこと。今が買いか、というと微妙なところです。アウディはLEDの導入やスポーティさで先進性を打ち出して躍進しましたが、安全装備面においては2016年に新型に切り替わったA4から順次更新されていくようなので、今は様子見でしょう。

A1のサイズと高級感がどうしても良くて、待てるのであれば新型・次期型の登場まで気長に待つべきです。
どうしても今、という場合には大幅な値引きを引き出せるように努力しましょう。気長に(と言っても1か月くらい?)交渉すれば15万円~50万円の値引きは見込めるようです。ディーラー独自にナビのキャンペーンをやっていたり、在庫処分などで条件が合えば50万円を超える値引きも見込めます。


3月の決算の時期の情報ですが、モデルイヤー落ちと言う、年をまたいだが型落ちではないモデルなどの情報↓
3月決算期情報 モデルイヤーとは?
なども参考になればと思います。

兄弟車のワーゲンポロの試乗インプレ
フォルクスワーゲンポロ アップグレードパッケージ2014年マイナーチェンジ後のモデル試乗

ガチのライバル

MINI 3ドアクーパー 試乗記 前編  /  後編


メルセデス Aクラス 試乗インプレッション

2シリーズアクティブツアラーの試乗記

2シリーズとBクラスの比較記事

ボルボのコンパクト
V40クロスカントリー試乗記

などなど比較検討の参考になればと思います。


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いつかはクラウン、ではなくアルファード?試乗記 アルファード2.5L S〝Aパッケージ7人乗り仕様 

日本のミニバンの美点を端的で表すなら「お・も・て・な・し」という言葉に尽きますね。至れり尽くせりの装備群、特に後席のビジネスクラスみたいにリクライニングするシートにオットマンまで出てきてDVD観れるわパソコンテーブル付いてるわ100Vの電源コンセントに眩いルームライトなど。時には演出過剰の接待感とも思いますが、世の社長さんなどの経営者や幹部の方たちの送迎車がクラウンからアルファードに変化していっていると言う流れも乗ればすぐに納得できてしまうかもしれません。
日産がエルグランドで開拓した大型ラグジュアリーミニバン市場をアルファードと ヴェルファイア2車種で攻め立て、今や高級ミニバンと言えばアルファード、と言われるくらいまでに成長していると言えます。高級車として代表的な車種のクラウンとは異なる世界観の、ミニバンジャンルにおける高級車としても認知されつつもあります。2015年1月に登場した3代目アルファード(ヴェルファイアは2代目)の現行モデルも、パンチの効いたスタイルを持つラグジュアリーミニバンというコンセプトは初代からそのままに、高級車という要素もブラッシュアップするため、「大空間高級サルーン」にするというのがモデルチェンジの時のテーマにあったそうです。先代までのドスンドスンという突き上げと、その後ユサユサと揺すられ感の収まりが悪いのを改善すべくリアを中心に足回りを一新したそうです。内装は木目のパネルが基本で、助手席のオットマン&ロングスライド機構、2列目のシートのセパレート仕様の高級化が大きな特徴で、空港のラウンジやビジネスクラスをイメージしているそうです。外観のデザインは好みが分かれてアンチも多いようですが、人気車種でデザイン的にはだいぶ冒険してがんばったんじゃないかと思います。登場から1年経過して見慣れても、まだインパクトがあって良い感じかと。プリウスもデザインの好みがわれていますが、いずれは見慣れるのでしょう。
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今回試乗したのは2015年に登場した現行モデルのアルファード2.5リッター直4の7人乗り仕様、2-2-3の2列目が2名掛け、3列目が3人掛けの仕様です。全長x全幅x全高:4,935 x 1,850 x 1,880 (mm)でサイズは大柄で、特に高さがあります。グレード展開や仕様が細かすぎて説明するのも、ディーラーで説明聞くのも億劫になりがちですが、2.5リッター廉価グレードには2-3-3の8人掛け、約320万円~ 2.5リッター中級モデルが2-2-3の7人乗りの普通の仕様360万円~ 2.5リッター上級モデルが2-2-3の2列目シートが電動オットマン付き420万円~で、3.5リッターV6エンジンにグレードアップすると+40~60万円、2.5リッターにモーターをプラスしたハイブリッド仕様だと420万円から設定がありますが、おおよそ500万円を超える設定です。最上級のハイブリッドエグゼクティブラウンジ:HYBRID Executive Lounge という仕様だと700万円を超え、もはやベースグレードの2倍に達します。廉価グレードでも、最上級グレードでもナビは別で、10~30万円のものをプラスで装着することになるのではないでしょうか?
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エンジンの性能に関しては2.5リッターでも1~2名乗車では全く不足はありません。エンジン制御がマイルドになってエアコンの効きを抑えるエコモードでも少ない乗車人数では全く問題ないと言えます。4名乗車くらいまでであれば、そこまでエンジンを唸らせることなく走らせることは可能だと思われるので、2.5リッターモデルはお勧めです。組み合わされるミッションはCVTですが、回転の上昇感に伴う変な癖もなく実用的、100㎞/hで高速道路を走行時にはエンジン回転数は2000回転以下に抑えられるので、静かなで快適なクルージングが可能です。コーナリングが得意な部類ではありませんが、乗り心地良く至極快適です。クラウンよりこちらが好まれる傾向があるというのも頷けます。2列目シートの足元や頭上空間の広さは特筆すべき美点で、価格帯が500万円前後の高級サルーンと言うカテゴリに食い込んでいる感じです。ちなみにトヨタモデリスタのコンプリートカーでアルファード ヴェルファイア「ロイヤルラウンジ」「ロイヤルラウンジSP」と言うのがあり、4人乗り仕様で1500万円前後となっています。これはもはやネタ車両ですが、発表から1か月で50台くらいは発注が入ったとか。価格帯が高い車種は法人契約で売れることが多いそうです。一般のファミリーユーザーに関しては7人乗り仕様が売れ筋だとか。
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衝突回避もしくは衝突被害軽減の、プリクラッシュセーフティシステムはほとんどのグレードでオプションですが、装着を強くお勧めします。前車追従クルーズコントロールもオススメ。今後はトヨタセーフティセンスが標準装備になるようで、2016年中に設定に加わる予定だとか。トヨタは自動ブレーキで出遅れているので早く全車標準化してほしいところです。2.5リッターのカタログ燃費は12.8km/L、街乗りでは7~8㎞/Lくらいで高速走行で10~12㎞/Lくらいの実質燃費です。多人数乗車の機会が多い方は3.5リッターV6という選択肢もありますが、実用燃費のあまりよろしくない旧世代のエンジンをキャリーオーバーして使っているので、そちらよりもハイブリッドを選ぶ方が良いと思います。オススメエンジンとしては2.5リッター>2.5リッターハイブリッド>3.5リッターの順です。ファミリーユーズで子供があまり大きくないのなら、8人乗りの選択もアリ、シート表皮は価格帯もあってかディーラーマンはレザーシートを推してきますが革が固めでイマイチで、ファブリックの出来が柔らかさとフィット感が良いのでオススメかと個人的には思います。値引き的には20~30万円前後をオプションなどと合わせて目指したいところ、400~450万円前後で乗り出せるものがコスパが高くてオススメ、それ以上てんこ盛りにオプションや2列目シートにこだわるようだと一般ユーザー的には持て余すというか、2列目を使い切れなくて勿体ないと思います。

ぜひ気になったら展示車を見に行くか、試乗することをオススメします。

アルファード・ヴェルファイア用の専用11型のナビがアルパイン(ALPINE)から2016年6月登場
ナビの選択肢の一つになりそうですね。ディーラーオプションより良いかも?

スキースノボに多人数を乗せて走るなら
スキースノボ仕様・ディーラー営業マンが語る最強のゲレンデエクスプレスとは?
の記事など参考に


その他に、この価格帯であれば敢えての中古の大型7人乗りSUVもオススメかもしれません。

3列シートの旧型アウディQ7

3列シートの旧型ボルボXC90の紹介記事

3列シートの旧型ディスカバリー3の紹介記事
などなど、良かったら見て下さいね。

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3列シートのSUVなんていかがでしょう?③ プレミアムなダイナマイトボディ、アウディQ7なんてどう?

2016年3月に新型アウディQ7が登場しました。そこで、あえての旧型アウディQ7をご紹介したいと思います。
アウディQ7は2006年に登場、2010年にエンジンとトランスミッションを刷新、2012年までは日本でも売られていました。残念なことに2012年からは全世界的には売っていたけども、日本国内での取り扱いはなくなってしまったんです。大きすぎるボディ、悪い実用燃費、高すぎる新車価格・・・日本ではX5やXC90、カイエンやトゥアレグ、Gクラスなどのようにコンスタントには売れなかったようで・・・プラットフォームや初期型の3.6リッターV6・4.2リッターV8、後期型の3リッターV6スーパーチャージャーなどのエンジンの排気量、初期型6速AT~後期型8ATなどは、フォルクスワーゲン・トゥアレグ / ポルシェ・カイエンと共通でスペックは高いんですけどね・・・
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プレミアムクロスオーバーSUVとして、トゥアレグよりもオンロード指向のセッティングであり、ポルシェカイエンよりも快適性が高く、7人乗りの設定や荷室の広さなど、独自性を出していました。しかし大柄なボディサイズ 全長 5,086mm 全幅 1,983mm 全高 1,737mmと 5メートル越えの全長、2メートルに迫る車幅が日本で、特に市街地・都心部での使用では相当気を使うというのと、車庫に入らないなど問題で敬遠されてしまったということ、新車当時の価格が700万~970万円ほどとトゥアレグやカイエンよりも割高になってしまったというのもあってかあまり人気が出ませんでした。正確には人気はあるけど売れなかった、ということで2012年に日本仕様のカタログ落ちと言うことになってしまったようです。新型Q7はサイズはほぼキープしつつ軽量化と排気量のダウンサイジングを行い、2リッターターボと3リッタースーパーチャージャーで燃費改善、衝突予防安全の標準装備化など進化しているようです。

新型アウディQ7の情報はこちらの記事へどうぞ。


旧型Q7は排気量が2006年~2010年までの前期型3.6リッターや4.2リッターなど、ライバルのX5の3リッターやXC90の3.2リッターに対し、税金の区分が上がり燃費性能で劣るというデメリットはありますが、「排気量に勝るチューンナップはない」という言葉があるように、動力性能では申し分がありません。ボディサイズも大きい方が乗り心地や快適性で有利で、絶対的なポテンシャルは高いんですね。街乗りでの燃費は5㎞/L前後と厳しいですが、高速走行時は8~10㎞/Lくらいのカタログ燃費越えの数値で走ることもあるようなので、乗り心地の良さと相まって長距離ツーリングなどには向いています。中古で出回っている車両も距離を走っているものも散見され、そういった使い方をされていたことも想像できますね。後期型はヘッドライト周りなどにLEDライトを採用、3リッタースーパーチャージャー+8ATにアップデートなど、現代的なダウンサイジングとオートマの高効率化があり、後期型は中古車の中でも高額の部類になります。新車当時に高額な設定だったこともあり、装備は充実、室内空間の仕立ても高級感があり、リアにシートヒーターが装備されていることもあります。
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インテリアのアンビエントライトの色は上部の方がレッド、下部がホワイトで、なんとなく旅客機のパイロットになったような気分にさせてくれます。ボディサイズと静粛性がそう思わせてくれるような気がします。
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初期の4.2リッターは7人乗りが標準、3.6リッターモデルは7人乗りはオプション、後期の3リッタースーパーチャージャーモデルも7人乗りはオプションです。Q7を選ぶ理由でアウディ唯一の7人乗りということもあってか、中古以上では約半数が7人乗り仕様です。後期型からは前車追従アダプティブクルーズコントロールなどのオプションが着いていることもあるようです。残念ながら、新型Q7のように自動ブレーキはありませんが、それ以外の安全装備、多数のエアバッグや横滑り防止装置などに関しては充実しています。柔らかさと硬さのいいとこどり的なフラット感に優れたエアサス仕様のものもありますが、トラブルなどを考えると装備されてないものの方がベター、V6の方が燃費性能が良くスポーティなこともあってか、同じ走行距離と年式でもV8よりも高額なケースもあります。逆に安ければタマ数は多くないですが、静粛性とパワーに溢れたV8も安ければ狙い目と言えます。

価格は初期型モデルが250万円前後~、後期型が500万円前後と、結構価格帯が高めなので、他で新車買えちゃうじゃん!と突っ込まれそうですが、新車当時価格800万前後の乗り出しのフルサイズのアメ車くらいのボリュームのあるプレミアムなドイツ製SUVに乗れる!と言うのがポイントです。ここでは大きいことは良いことだ!と言っておきます。車庫に入るかはチェックしましょう。5mと2mの壁は、平置き駐車場でもNG出る可能性があるサイズなんですね。実際のところ、走りのおおらかさ、フラット感や快適性などは、このサイズならではとも言えるのでアピールポイントではあります。見た目にもかなり見栄が効くのも良いところなので、目立ちたくない人は選んではダメです。そういう方は旧型XC90(新車当時の価格600万円前後~)などの方が目立たなくてグッド、ディスカバリー3(新車当時の価格7~800万円前後)とかだと英国車ってだけで紳士的な落ち着きがあるようにも見えるかもしれません。
個人的なオススメは前期型のもので300万円以内のものです。V6かV8はお好みで、距離を走り過ぎていないエアサスなしの7人乗り、できればSラインでないアルミホイールがあまり大きくないものか、19インチや20インチの大きいアルミを履いているものであればタイヤが新しいか、がポイントになってくると思います。19や20インチだとタイヤ代で数十万上乗ってしまうので・・・見た目はかっこいいですが、できればタイヤ・消耗品についてはよく見て、もしくは新品に換えてもらうなど交渉しましょう。


その他記事で
あえての旧型トゥーランのススメ
あえての2世代前のステップワゴンのススメ
あえての旧型BMW X1についての記事
3列シートの旧型ボルボXC90の紹介記事
3列シートの旧型ディスカバリー3の紹介記事
3列シートのSAVなんていかがでしょう?X5 E70前期型とか
などなど、良かったら見て下さいね。

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C650スポーツ 2016年マイナーチェンジモデル 試乗記

2012年にデビューしたBMWのマキシスクーター、C600SportsとC650GT。2016年の3月からはネーミングを650に統一してマイナーチェンジモデルが登場しました。C650Sportsに試乗したのでインプレをまとめます。
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C600SPORTはヤマハTMAX、C650GTはスズキスカイウェイブ650をライバルに想定して商品展開、3年ちょっとで30000台ほど売れたようなので、そこそこの人気モデルになってきているようです。日本ではTMAXに比べてあまり見かけませんが・・・
マイナーチェンジ前後でエンジンに変更はなく、地面と平行くらいまで前傾させた並列2気筒647㏄は変わらずで、最高出力は60ps、エンジンを軸にスイングアーム式の一般的なバイクスタイルを採ります。原付や250クラスのスクーターはエンジンごとスイングするタイプが多いんですが、マキシスクーターとなるとスイングアーム別体で運動性能を向上させるモデルが多くなってるんですね。
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CVTミッションなどの駆動系、最終的にタイヤを回すのはドライブチェーンによる駆動方式というのも変わらず、駆動系の設定変更とリファイン、足回りの設定変更、外観デザインの変更、安全装備の拡充などがメインとのこと。デザイン面では特にC650SPORTに変更が多く、BMWバイクスのデザインフィロソフィーに則ったスプリットヘッドライト、外装パネルに連続性を持たせてスピード感の演出をしていると言ったところです。
対するC650GTは、テールランプとサイドパネルなど少ない範囲のデザイン変更に留めて、BMWのツアラーモデル系のようなモデルライフサイクルが長いことを考慮して、あえて変更範囲を少なくしたとのこと。
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CVTをワイドレシオ化して、パワーバンドを広くカバー、加速も最高速も向上しているとのこと。従来型は敢えての安定志向のもったり感かと思いきや、新型では発進時のモタツキを少なく、スタートダッシュも良くなっているとのこと。従来比最高速5km/hアップの180KM/hを達成しているとか。そう思うと小気味良いレスポンスになっているように思います。前後のサスペンションの変更箇所は、柔らか目に変更し、快適性UP、トラクションコントロール、オートマティック・スタビリティー・コントロール(ASC)を新たに標準装備。他のBMWのモデル同様、安全意識が高い装備を標準で着けてきました。横滑り防止は感じる機会がありませんでしたが、乗り心地は良くなっているよな、無いような・・・従来型もシート座面は大きく座り心地や乗り心地は悪いと感じたことは無いので、良いという評価に変わりはありません・・・

2017年に日本導入を目指している安全装備として、サイド・ビュー・アシスト(SVA)と呼ばれるのがあり、安全性能を売りにしている四輪車でも装着が増えている、ミラーの死角にいる車両を検知して警告で知らせてくれるものがスタンバイしているそうです。輸入車を中心に、四輪のドアミラーの端にオレンジや赤の矢印を見かけることが増えましたが、あれと同じ役割を果たす装備で2輪車で導入は初となる予定だそうです。

排気系にも変更を受け、上向きの2本出し風、なんとなくドゥカティっぽいイメージのマフラー形状になり、排気音のパルス感がより明確になっているように思います。最近は音量規制や排ガス規制の基準が世界共通になりつつあるようで、日本仕様に無理矢理排気音を押し殺したものではなく、本国と同等のマフラーを備えたモデルが増えてきているとのことで、良いフィーリングの排気音と言えます。
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新車価格は2016年3月現在は
BMW C 650 Sport 1,145,000円~
BMW C 650 GT 1,165,000円~
ここ最近はオプションでナビを推しているとのことで、セットで色々着けると多少のサービスがあるとのことでした。個人的にはパニアケースの設定があればいいなぁ~と思いますが、トップケース止まり。純正のトップケースはスリムなメット1個ちょうどのサイズのものしか付けれないようなので、社外でへプコやGIVIを着ける方が実用的かもしれません。安全装備の拡充で、ナビが着いて、一気にハイテクマキシスクーターの筆頭になる日も近いかもしれません。

興味があれば一度実車を見てみたり、試乗するのをオススメします。

マイチェン前の
C650 GT 試乗記

C600 Sports 試乗記

マキシスクーターってなぜ足つき悪い?C650スポーツ2017年モデル試乗インプレ! も良かったら見て下さい!

試乗記レンジローバーイヴォーク これがランドローバーが考えるコンパクトカーなのね・・・

イヴォークはランドローバーのラインナップの中ではコンパクト、ということになるそうなんですが、全幅が1900㎜・・・これを許容できるかが分かれ目になりそうです。
そんなレンジローバーイヴォーク5ドアのHSEグレードに試乗しました。19インチアルミにレザーシートの上級仕様です。
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レンジローバーという名前はランドローバーの最上級モデルを表すもの、大半がLサイズのSUVボディにV型8気筒(モデルによっては+過給機搭載)エンジンで価格は1000万円を超えるものが常識でした。イヴォークのサイズは、旧型ランドローバーフリーランダーとほぼ同じで、イヴォークに搭載されるエンジンは2リッター直列4気筒ターボ、レンジローバーの名前を名乗るのには大げさに思えなくもないです。内装は高級な仕立てで、Lサイズのレンジローバーをダウンサイジングしたような雰囲気で、レンジローバーのイメージを売っているのだとわかります。事実2011年の登場以来、一番の廉価グレードで500万を切るスターティングプライスを設定し、売れています。実際のところ、フレームはランドローバーフリーランダーのもののキャリーオーバー、改良して使用していて、エンジンはダウンサイジングの2リッターターボ、クーペ風のデザインで、乗員の頭上空間を最小限に抑えスタイリッシュにまとめたもの。イメージリーダーのモデルは20インチの大き目のアルミホイールを履いているなど、ネーミングとイメージ戦略で見事新しい車種として認知されています。

2014年モデルからは、エンジンは同じままに9速ATが採用され、燃費は6速ATの従来型は9km/Lから、9速ATの新型は10.6km/Lに向上しています。2リッターターボは240ps・最大トルク:34.7kg・mを発揮し、パワフルな部類に入りますが、車重がかさむためか燃費はさほど良くはありません。メルセデスのGLCの2リッターターボや、X3の2リッターディーゼルターボの燃費には遠く及びません・・・高速道路では、9速で100km/hクルージングでのエンジン回転数は1500回転くらい、ほぼアイドリングプラスアルファで走ることになるので、静かな巡行が可能になっています。

全長 x 全幅 x 全高:4,355 x 1,900 x 1,635 (mm)で車重は約1.8トン、SUVでありながら、重心の高さを感じさせない走行安定性がり、ステアリングの反応は機敏な感じです。アルミホイールがグレードによっては19インチ以上が当たり前、みたいな設定もあってか、良く曲がる代わりに、乗り心地も硬めな感じもあります。素のグレードで17インチ、装備を少し良くすると自動的に18インチに、さらにグレードを上げると19インチ~ みたいな感じなので、上級グレードでも18インチや17インチの選択もあった方が乗り味を選べるようになっていいかと思いますが・・・上級グレードになるとドライビングモードセレクト的なものでサスの特性を電子制御でコントロールする機能がついて、力技で大きいアルミを履きこなしている感がなくもないです。ランドローバーの同じくらいのサイズの車で同じ2リッターターボを積んだ新型ディスカバリースポーツがありますが、全長、全高の違いと、サスペンションの味付けからか、ディスカバリースポーツの方がおおらかでマイルドな乗り味、レンジローバーイヴォークは俊敏なイメージです。ディスカバリースポーツはメルセデスのGLCやボルボのXCシリーズ寄り、イヴォークはBMWのXシリーズ寄りと言えるかもしれません。
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前席は大き目のシートで、座り心地も快適、レザーシートは肌触りが良く滑らかです。後席は足元も、ヘッドスペースも狭めで、大人4名乗車の際には若干の閉塞感を感じるかもしれません。そのあたりは基本クーペがベースなのだと割り切りが必要かもしれません。ベージュ、タン、ホワイト系の明るめのレザーシートは車内も明るく開放的になりますが、ジーンズのブルーの色が遷ることもあるようなので、注意が必要ですね・・・試乗車はフロントシートがこすれて少し青みがかっていたので・・・

パッと見のデザインで惹かれるものがありますが、実用面での使い勝手をよく考えて選ぶ必要のある車です。オフロード性能はすさまじいものがあるそうですが、そういった性能の恩恵を受けることは滅多にないかもしれません。パッと見のバランスはコンパクトカー風ですが、車幅1900㎜はランドローバーの兄弟車であるディスカバリースポーツよりも広く、運転に気を遣うことも多いと思います。見た目優先で選ぶ、スタイリッシュなクーペ風のモデルだと言えます。金額がさほど変わらない新型のディスカバリースポーツの方が実用性は高いので、見比べて乗り比べてみて欲しいところです。

新車価格は最廉価グレードで 4,960,000円~
オートバイオグラフィーと呼ばれる最上級グレードで 8,070,000円~
エンジンは2リッターのターボで変わらず、その差は300万円と大きな開きがあります。アルミホイールのサイズ、サスペンションや内装などの違いによるものなので、廉価グレードの方がお得感があると思うので、どこまで必要かしっかり考えましょう。


ランドローバーディスカバリースポーツ の試乗記 も良かったら参考に。

ライバルとなりそうな車の記事

メルセデスGLC250

ポルシェ マカン

BMW X3d

ボルボ XC90

ボルボ XC60

などなど、よかったら参考にしていただければと思います。


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