カローラツーリングは何と比べて買いなのか?旧型か輸入車か・試乗インプレ④

カローラツーリングの試乗を通しての結論、果たして買いなのか??
走りや居住性、ナビのセレクトについては過去の試乗インプレからどうぞ

新型カローラツーリング試乗!スタイリッシュな3ナンバーやや狭めインプレ①

大きくなったようで○○になった?カローラツーリングインプレ②

カローラツーリングのナビ・CDなしの価格とか総合評価!試乗インプレ③

総括すると・・
走りは良い。

エンジンの選択は悩むところで、安くてお手軽なグレードが無いのが悩みでしょうか。
ビジネスユースを想定して旧型のカローラフィールダーも併売していますが、自動ブレーキの性能があからさまに劣り、ファミリーユースで使うのであれば積極的には選ばないところでしょう。

1.2リッターターボにのみマニュアルを設定していて、走りを楽しむ方やマニアックなチョイスをされる方向けのグレードではあります。

1.8リッターは長期的には主力となるモデルで、Sグレード辺りが価格と装備のバランスが良いと言えます。2,216,500円からと言うのはカローラでイメージする価格としては少し高いなぁ~と思われる方も多いかも。ですが、ランクと言うか、クラスが上に挙がっていると考えると割高ではないでしょう。

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新型登場時の人気のグレードとしてはハイブリッドのW×Bというトップグレードだそうで、カローラと言う名前を超越した価値を提供するミディアムサイズワゴンくらいに思うと良い感じでしょう。距離を走ったり、毎日のように通勤などで乗り回す場合には静粛性の高さなど満足度が高いと思います。2,799,500というプライスを考えるとカローラとは思えない!!となりますよね。スバルのベストセラーワゴンたるレガシィツーリングワゴンとインプレッサワゴンで言うならレガシィツーリングワゴン寄り、だと思った方が良いでしょう。

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乗り心地や走りの良さ、ハイブリッドであれば燃費性能の良さ(WLTC燃費25.6㎞/L~)くらいとランニングコストの安さが最大の強み、ドライビングの楽しめる素性などがストロングポイントでしょう。

プリウスなどと同様に強制EVモードも選ぶことが出来、深夜早朝の住宅街などで静かに移動できます。
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プリウスと違いシフトレバーは乗用車的、シフトミスや誤操作はプリウスよりも起こら無そうで好感が持てます。


インテリアもドライバーを中心として考えると完成度は高いです。
W×Bグレードのメーターは液晶でカラフルで情報量多く、輸入車の上位モデルばり。
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長く運転すると満足度が高く、グレードの高さでしばらくは後れを取らないレベルだと思います。

Sグレード以下ではメーターはシンプルになります。新しくなっていますが、旧型っぽいと言えば旧型っぽい。
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シートも全体にボリュームがあり、座り心地やホールド感も良し、ドライバーのポジションの自由度も高く、運転者はグッド。
ただ、リアシートに関しては気持ち狭めに収まる感じで、国産トヨタの80点主義の中では割とフロントに割り切ってリアシートを犠牲にするヨーロッパ的なつくりと言えます。

メカニズムとしてはジドウブレーキ&レーダークルーズコントロール(いわゆるアダプティブクルーズコントロール)が標準でついているというのがクラスを超えた装備として高く評価できます。踏み間違いによる急発進の抑制制御なども備わり、高齢者にも良いチョイスたり得る車の完成度です。プリウスミサイルという揶揄された表現が付きまとるプリウスよりも、カローラを薦めたいですね。

小物入れなどもオーソドックスな物が備わります。付けようと思えばQi対応の置くだけ充電なども備えることも出来ますが、13200円とのことで、USBで充電するほうが良いように思います。
ナビ、というか、ディスプレイオーディオでCD再生はできないのですが、CD数枚入りそうなセンターボックス。
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ナビはスマホ連動を売りに、7インチor9インチのモニターを備え、Tコネクトと言われるコネクテッドカーとしてもアピールしています。スマホ連動の初期設定費用が33,000円かかりますが、ナビを付けないでも道案内を可能とします。カーナビメーカーがあおりを受けそうですが、ソコを推しています。
旧来のような道案内専用のナビ自体は既存のディーラーオプションに比べてリーズナブル、66,000~110,000円となっており、オペレーターと通話しながらナビを使うなどレクサスと同等のサービスも選択できます。モニターで映像を楽しむ、と言うのはできませんが、ナビと通信、と言う意味では次世代っぽい感じの仕上がりで、カローラを超越した仕上がりで、日本で使う分には輸入車のコネクテッドよりも使い勝手はよさそうです。

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カローラ、という名前に引っ張られがちですが、その性能はクラスレス。ある種コネクテッドに関してはレクサスとの共有サービスも利用でき、走りも欧州車っぽい。ネックは装備を充実させると300万円前後という価格帯でしょうか。それでもレクサスの400~500万円台の車や、ワーゲンの300~450万円前後の車格の車より、リーズナブルであります。ただ、過去の大衆車というカローラのネーミングに引っ張られる。

ある種、コネクテッドカーがスタンダードとなる次世代の大衆車の礎となる車かもしれません。カローラが時代を拓く、と言っても良いかもしれませんね。

さて、肝心の価格に対しての値引きはどの程度望めるのか?と言うところは多くの人が興味があるでしょう。
9月の発売開始で日が浅いこともありますが、10~20万円の値引きが見込めそうです。
ガソリンモデルで1か月半、ハイブリッドモデルで2~3か月ほどの納期がかかるほど初期としては人気であり、値引きも1割引きに届かないいう渋いところ。ナビやオプションとまとめて値引き、と言うのが効かせにくいというのも一因としてあるようです。

納期的に落ち着けば1割以上は値引き交渉も可能となるでしょう。ライバルとして想定するならマツダ3(旧アクセラ)、スバルのインプレッサやレヴォーグ(ちょっと車格が上ですが)などでしょうか。マツダもスバルもモデルチェンジやマイナーチェンジで値引きを渋く設定しがちな時期ですが、そちらも納期が落ち着くなどすると販売奨励金などで値引きが見込めるようになります。比較試乗したりしながら交渉すると良いかもしれませんね。




過去のその他の車種のインプレッションも参考になればと思います。

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カローラツーリングのナビ・CDなしの価格とか総合評価!試乗インプレ③

カローラツーリングにて試乗してナビを弄ってみての感想、ここにまとめていきたいと思います。

新型カローラツーリング試乗!スタイリッシュな3ナンバーやや狭めインプレ①

大きくなったようで○○になった?カローラツーリングインプレ②

過去のインプレ①・②にて外観や居住性についてはかなり詳細にレポートしたつもりです。営業マンがあまり話題にしたがらないネガティブな部分もあえて記事としてまとめています。このブログから見る方は過去記事も参考にしていただければと思います。

ドライバーを中心とした操作系の仕上がりはディスプレイオーディオをグレードを問わず標準としたことで、このクラスのベンチマークたるゴルフに対抗・対応できたかなってところ。ただ、この液晶をデフォルトにすることで10万円以上は車体価格に乗っかってきているのもあります。

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この液晶に関しては標準で7インチ、アップグレード金28,600円で9インチにできます。
セールストークとしては7インチじゃ小さいですよ、9インチの方が地図、文字情報など見やすいですよ、と売っています。
実際この差額だと3万出してもいいかな、と思いますが、冷静に考えると3万円あればタブレット端末やスマホのアップグレードにも使えるのでは??なんて思ったりします。後術しますが、DVDとかを見れるわけでもないただの液晶と考えると割高、と思わなくもないです。ただ、ナビを頻繁に使うのであれば9インチはアリです。

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ナビに感しては液晶がプリセットされているので中身のソフトを買うイメージでオプション装着できます。
エントリー(ベーシック)で66,000円、
スタンダード(ハイグレード)で110,000円となっています。
どちらも通信機能付きですが、ベーシックの方が機能制限があります。

ハイグレードの方は通信機能がほぼレクサスと同様のものとなっており、対話式のオペレーターサービス(レクサスだとコンシェルジュと言ったりしてます)となっています。実際、中身のソフトなどはレクサスと同じです。あまりここはPRしないらしいですが、社外のTVジャンパーキットの対応表にてレクサスUXとかNXとカローラツーリングが同じくくりにされているので間違いないでしょう。レクサスの価値が薄れるからか、アピールしていませんが、高級車同様のサービスが受けたい、と考えれば意外と良いチョイスかもしれません。ただ、使いこなせる、と自信がある人向けかもしれません。

7インチ
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スイッチ類での相違点があり、7インチの方がサイドボタンは大きく、ある意味操作しやすいかも。
9インチはフレームの枠が薄くスタイリッシュに見えます。レクサスっぽいのかもしれません。

9インチ
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7インチでも9インチでも エントリでもスタンダードでも組み合わせることが出来るのでお好みで。
スマホとの連携を売りにしていますが、アンドロイドオートやアップルカープレイなどスマホ連携のアクティベートには別で33,000円かかります。無料でもSmartDeviceLink™を通じての操作も可能と言う抜け道もありますが、操作性が悪いとのことで営業マンは33000円のオプションを推してきますね。そしてなぜかこの費用の中にTV機能のアクティベートも含まれており、TVを見る(走行中は液晶オフで見れないけど)ためにはコストがかかります。

走行中に助手席やリアシートの方がTVを見れるようにするキットはこちら。



レクサス用になっていますが、データーシステムの最新の適合表にはこの品番でカローラツーリング対応とあるので参照してみてください。

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https://www.datasystem.co.jp/tekigou/seg/tvkit/seg_tekigou.php?req=toyota_mop

カローラツーリングを入力して適合を確認ですね。そして定価に対してのアマゾンの安さ(笑)

運転中のナビ操作なども可能になるので、同乗者に設定をお願いするなどナビとしてアップグレードするならばTVキットは入れといてもいいかもしれません。

さて、今回の新型カローラにおいてよく話題に上るのがディスプレイ問題に付随する、オーディオレス問題。
なんと、CDもDVDも挿入スロットがなく、音楽の再生手段がないという思い切りの良さ。
これはこれからの車の中での音楽を聴く手段を根本から変える大きな節目だったりするかもしれない。

スイッチ類も減って、スタイリッシュにもなっています。ここ最近のインテリアのトレンドに沿ったものです。

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これからは車とスマホとの連携を軸に考えると、auのスマホを販売しているトヨタの強みが生きてくる、というところでしょうか。
お客さんの中にはこれを機にガラケーからスマホへと切り替えを薦められる方もいるようです。スマホの中で音楽の購入・もしくは無料配信などを利用するなどCDの必要性が薄れてきてもいます。もちろん従来のナビを求める方にも対応するためのナビキットもありますがCDは再生できない、今はスマホ推しに傾いてきているようです。

クルマの乗り換えを検討していたら、なぜかauのスマホへと乗り換えちゃう、そんなことも起こり得るかも。それもまた時代の流れなのかもしれません。

個人的にはナビで出来ることはたいがいスマホでも出来る、と思うので、カローラの購入にあたってはスタンダードナビは不要かな、と思います。9インチのナビの方が見栄えが良くインテリアにも華を添えるので悪くはないですが、地図さえわかればいい、と割り切れば7インチにエントリーナビで十分です。

ナビとスマホをつなげなければ、スマホは解放されるので、電池や通信データー量を消費せずに済むし、スマホのマウントを購入して別で活用するという事も出来るので、スマホ連携は微妙な気もします。

それこそ、車の中で過ごす時間や頻度、使い方によりますが、すこしでも車選びの参考になればと思います。良い機能で車で過ごす時間をアップデートする、それもまた良いかもしれません。

試乗インプレ④値引きと納期など へと続きます。




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大きくなったようで○○になった?カローラツーリングインプレ②

実は○○になった?日本向けに多少のボディサイズアレンジがされた2019年型新型カローラツーリング&セダン。寸法上3ナンバーになって大きくなったのは間違いありませんが・・・実はリアシート、狭くなっています。

試乗インプレ① 走り編・からの続きです。

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外観はサイズのメリットを生かしたエッジの効いたデザイン、ヘッドライトやテールランプにクサビのようにアクセントがあり、横方向の広がりからワイド感もあったりします。しかし、その実、リアシートは旧型よりも狭いです。クラス的にはだいぶ後退したレベルで狭いですよ。

メーカーの見解やディーラーの営業マンのコメントとしては、タイヤを四隅に配しホイールベースを確保、居住空間を確保して旧型よりも膝前のスペースは増えた、という事のようですが、それは正直無理があります。

現実問題としては膝前の空間はさほど確保されておらず、足先・靴を収めるスペースなどはかなり不足していると言えます。快適性を重視したクルマ作りをするのがウリのトヨタなのになんで・・??と思うところです。

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その理由・原因は3つ、営業マンも認めた部分がありますが・・

リアサスにマルチリンクサスペンションを採用し、リア周りのスペースを侵食している、という事が1つ目。

リアシートにボリュームを持たせ、座面のクッションや背もたれの厚みなど、欧州車基準にした、と言うのが2つ目。

そしてフロントシートのロングスライド機構により、リアシートの足元にシートフレーム&シートレールが来ている、と言うのが3つ目です。

スペースを多少誤魔化すためにフロントもリアもシートの座面の高さが若干低め、と言うのも足元の窮屈さにつながっています。運転席などは座面が低い方がスポーティな着座感になり、座面を高くすると天井が近くなり上部の閉そく感が生まれてしまうので、フロントリアともに少し低めな感じです。そして足下、膝の前ともに普通に座ると座席のボリューム分だけ圧迫されて旧型よりも狭く感じる、という事です。旧型カローラーフィールダーにあったリアシートリクライニングもなく、正直な所大きくなったようで狭くなったリアシート、と言えます。家族や友人などを4人乗る機会が多いのなら要注意点となるかもしれません。

逆に横方向のスペースは3ナンバー化のメリットを活かし肘周りにゆとりがあると言えます。ドアは欧州仕様よりも薄く作られ、国産車的なぺらぺら感もありますが、室内空間とボディサイズとの妥協点、悪くはないバランスだと思います。

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逆に5ナンバーサイズのやや短めの全長のわりに、荷室容量はあるように仕上げてあります。

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リアしーろよりも荷室優先、ボルボのXC40などでもあからさまにラゲッジスペースの優先順位が高い、と言うのを見ましたが、カローラも欧州販売を見据えてそういう感じなのか、と思いました。

ラゲッジ側のレバー一個で6:4の分割リアシートをばたんと倒せます。

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リアシートを倒すとめちゃ広いです。ラゲッジのボードは裏返して使うこともでき、釣具などをラフに突っ込むことも出来そうな使い勝手です。

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車中泊には少し全長と天井高は物足りないかもしれません。スノーボードやスキーなどもよほどの長尺な物でなければ積載可能で、3人で荷物とギアを積んで・・と言うのは可能でしょう。4人乗って4人分のギア・・となるとルーフキャリアなども必要になってくるイメージでしょうか。

荷室はそこそこ、リアシートの快適性は少し疑問符は付きます。座り心地はいいけど少し狭い、と言うのがわたくしの率直な感想です。あまり車系のメディアでそこに触れていないのですこし強調しておきましょう。

フロアと座面との高さ、と言うのは低い方がスポーティで好き、と言う方もいるかもしれません。

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低くセッティングされている分、手と足を前に投げ出し気味にポジションを取ることもあるでしょう。

ちなみにセダンの展示車もチェックしましたが・・

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さほど流麗という感じはしないルーフラインのわりに・・

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やはりヘッドクリアランスは狭い。少しボックス型であっても頭上スペースがもう少し欲しいところです。これも感覚的には旧型の方が5ナンバーの枠の中では頑張ってて少し退化したかも・・と思うところがあります。セダンでもリアシートに男性が座るには少し窮屈な感じがあると評価しておきます。



そういった時にステアリングのテレスコピック&チルト調整と、フロントシートのスライド量の多さで、ドライバーにとってはかなり自由度高くポジションが取れる、と言うのが運転する人、運転をスポーティに楽しみたい人にはメリットとなります。目を▽にしてスピードを出す車ではないけれど、そこそこのスピードで車の素養の良さを味わいつつスポーティなドライブを楽しむ、そういったドライバーにマッチする欧州車っぽいクルマ、にカローラも進化したものだと味わいましょう。

試乗も大事ですが、シートをガチャガチャスライドさせたりして、展示車でもそのリアルなサイズ感と居住性を確認してみましょう!!納期は少しかかるみたいで出たばかりだと大きな値引きは難しいかもしれません。あえてそういう時にチェックしときましょう!!

ナビを中心としたインプレ③に続きます。



過去のその他の車種のインプレッションも参考になればと思います。

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インプレッサスポーツ試乗①・レガシィを超えるのか?

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新型カローラツーリング試乗!スタイリッシュな3ナンバーやや狭めインプレ①

カローラと言うトヨタの大衆車に抱くイメージをいい意味で裏切り、スタイリッシュで安定感のある車へと進化したカローラシリーズ。カローラツーリングのハイブリッドW×Bと1.8リッターNA・Sグレードに試乗したのでインプレに記していきたいと思います。

さて、このカローラツーリングの外観やスペック等々で、往年の失敗車、カルディナを思い出す人もいるのではないか?と思いますが、ご存知の方はどれくらいいるでしょうか・・?

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ちなみにカルディナはワゴン専用車、妥当レガシィツーリングワゴンを掲げ、後出しであの手この手でモデルチェンジを行いましたが3代にわたる進化は世間に認められず、レガシィツーリングワゴンの牙城を崩せず廃番になりました。時代が追い付いたのか、テクノロジーの進化とのマッチングか、カローラツーリングワゴンは中身は全然違いますが、カルディナと全長・全幅・全高とも酷似しており、車の寸法の行きつくところは似たようなものなのかと考えさせられます。

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カローラツーリングのサイズは全長×全幅×全高 4,495mm×1,745mm×1,460mmとなっています。
幅が1745㎜のため、3ナンバーサイズという事になります。

ここは賛否両論分かれるところです。欧州仕様とハッチバックであるカローラスポーツに比べれば45㎜スリムにし、1745㎜。世界基準と日本基準の5ナンバー(1700㎜未満)の間を取った感じです。ドアやミラー形状、バンパー、ホイールベースなども調整し、全長を4500㎜以下にするなど日本向けの微調整は行われていて、このサイズ感、個人的にはアリ、だと思います。

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走らせた時の車体の揺すられ感の抑え具合、ボディ剛性の高さ、コーナーでの踏ん張りなど、この3ナンバーボディだからこそのバランスを成立させているように感じるのでポジティブに捉えても良いのではないかと感じます。むしろスポーティな方向にパラメーターを振ったカローラスポーツ(ハッチバック)よりも適度なスポーツ感で好感が持てるようにも思うのはわたくしだけではないはず。特にW×Bグレードは遮音性にも力を入れいているらしく、W×Bとハイブリッドと組み合わせればカローラセダンが最も静かなようで、僅差の次点でツーリングが静かなそうです。1.8リッターNAのエンジン搭載モデルのSグレードの車両も試乗しましたが、意外に滑らかに回り騒がしいユニットでもないようにも感じました。カローラスポーツのロードノイズのひどさと言うのはメーカーも認識しているようで、カローラスポーツよりも台数が見込めて既存のユーザーからも不満が出ないよう力を入れて改善しているとのことです。

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1.8リッターは最高出力が140馬力・最大トルクは17.3kg-mCVTとの組合せのみ。コスパが高いグレードはこれです。

今回試乗していない1.2リッターターボは116馬力・18.9kg-m6速MTを組み合わせたマニアックなグレード。W×Bグレードしか用意していないちょっと割高なグレードで、車好きor物好きな人向けとのこと。ニッチな最上級グレードという位置付けのようです。ちなみに一番納期がかかるそうです。

旧来の主力であった1.5リッターは用意されず。車重が旧型のカローラよりも200㎏くらい重くなったのを動かすには動力的に物足りないようで、肥大化したツケがエンジンの選択肢に出てしまったもよう。排気量による税金の区分で1.5リッターが欲しい、と言うのはすでにディーラーにも声が届いているようで、動力性能的にギリギリでも今後最廉価グレードととして1.5リッターNAが追加されるかトヨタの対応が楽しみでもあります。

ハイブリッドはプリウスでおなじみの1.8リッターとモーターとの組み合わせ。よくこのエンジンの車に乗る機会もありますが、新しいモデルで乗るたびに完成度の高さに感心します。世代を経るごとにスムーズに走るように進化しているように感じますね。静かさと滑らかさがアドバンテージであり、燃費も良いイメージで、ザ・トヨタって感じでグッドです。ただ、値段の高さがネックです。

燃費的には1.8リッターエンジンが14.6km/L、1.2リッターターボは15.8km/L、ハイブリッドは29km/Lで、理論上はハイブリッドはガソリンの倍走る換算となっています。1.8リッターの街乗りでの燃費は10㎞/L前後、決して悪くはなく、高速道路の走行ではカタログ燃費通りくらいには走ります。多分、カローラのベストバイはこのエンジンでW×BグレードかSグレードとなるでしょう。

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W×Bグレードはアルミホイールが大きく17インチ、214/45R17という量販店でも取り揃えが多いサイズで、往年のレガシィやカルディナと一緒(笑)スポーティにも走れるし、コーナーでの踏ん張りも良いというバランスのとりやすいサイズなのかもしれません。懸念されていたロードノイズも大きくなくきれいに封じ込めている印象でした。そこそこスポーティに走ることも出来るし、わだちにも取られにくく、ノイズも穏やか、良い車感が出てます。W×Bは装備品も総じてイイモノ感あふれる加飾などで、所有した時の満足度、悦に浸れる感じはあります。

16インチと非ハイブリッドの組合せも乗りましたが、こちらも乗り心地とコーナーでの踏ん張りのバランスが良い。CVTとエンジンの相性も良いのか、違和感も抑えられているように感じます。ロードノイズも同じくらいかややSグレードの方が音が響く?かのような印象を受けました。W×Bグレードの方が遮音性が高められているのか?と思ったら、カタログガン見してW×Bのみフロントに高遮音性ガラスが使われていた、というのに気づくオチでした。想像するに、W×Bグレードに16インチのハイブリッドなんてのが有ればそれが乗り心地×静けさのベストグレードになるのかなぁと思いました。シンプルでイヤミがない組合せとしてはSグレードも良い。

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乗ってみて走らせて良い車感を感じるグレードとエンジンで、完成度の高さを実感しました。残念な部分は値段でしょうか。旧型と比して約30万円は上がっています。人によってはどうしても大きくなった横幅のサイズが許容できない、ということもあるかもしれません。
しかし、自動ブレーキにアダプティブクルーズコントロールもレーントレーシングアシストも標準、オプションではブラインドスポットモニターやリアクロストラフィックオートブレーキ、ヘッドアップディスプレイなど先進安全装備も装着可能で、次世代のベーシックカーたり得る素晴らしい完成度と言っても良いと思います。走りもレガシィやレヴォーグくらいの感じのイメージで質感高いと言ってもいいでしょう。絶対的なコーナリングスピードや質感でスバルのワゴンに劣る部分も少しあるかもしれませんが、何となく似せていて、でも偽物という訳でもないレベルの高さがあります。欧州車との比較でもゴルフやメガーヌなどにも後れを取らない、と思います。

まずは試乗してみましょう。カローラのイメージをいい意味で裏切る、素敵な車です。ただ、お値段も300万円くらいの車を想定しましょう・・

大きくなったようで○○になった?カローラツーリングインプレ②



その他の試乗インプレも良ければ参考に。

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カローラスポーツはGRまで(もしくはマイチェンまで)我慢すべきモデル?試乗インプレ短評

カローラシリーズの順次行われているモデルチェンジで、こんなに大きくなっちゃって今までのカローラとのネーミング以外のつながりが中々見出しにくくなっています。ボディサイズの大型化とお値段の高騰、一クラス上に移行してしまったかのような印象です。今回は新型カローラツーリング(ワゴン)に試乗する機会があり、いずれは記事に起こしますがその前にカローラスポーツ(ハッチバック)についての試乗インプレを簡単にまとめていきたいと思います。

過去のブログ、ランクスを忘れてないか?カローラハッチバックのカムバックについて!! でも書きましたが欧州車、特にワーゲンを意識したと思われる車の造りについてはおおむね完成度は高いと評価できます。

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価格 2,169,200円(税込)~となっていますが、メインの売れ筋の価格帯としては260万円前後。ナビや付属品、乗り出しで300万円を切るくらいのプレミアムハッチバック寄りになっています。ハイブリッドでグレードと走りのスポーティな外観のモデルを求めると300万円を超えるあたり、正直ワーゲンゴルフ買えちゃいます。ワーゲンもピンキリですが、250~400万円くらいの価格帯で幅は広いですが、台数を稼いでいるのは300万円強くらいのモデルのようです。カローラスポーツの価格帯としては装備などを相対的に比較するとゴルフよりも50万円くらいは安いハッチバック、というポジションでがないでしょうか。

トヨタ・カローラ スポーツ ハイブリッドG“Z”ボディーサイズ
全長×全幅×全高:4375×1790×1460mm

ゴルフのサイズは
全長×全幅×全高:4265×1800×1460mm

車格としてはほとんど同じですね。

エンジン・ターボ・ハイブリッドの設定や組み合わせるミッション、グレード感などはかなり各メーカーの色が出ていて、
カローラスポーツは1.2リッターターボか、ハイブリッドかの二択。CVTと、1.2リッターのみ6速マニュアルが選べます。

ゴルフに関しては1.2リッターターボ、1.4リッターターボ、1.5リッターターボ、GTIというモデルでは2リッターターボと、基本的にはターボモデルのみで排気量の違いでの性能差、といったところ。ミッションはDSGと呼ばれるダイレクト感を重視したオートマのみです。

私は各世代のゴルフをいろんなグレードやバリエーションモデルなどで走らせてきたこともあり、正直走りの楽しさ、そしてエンジンのパワー感などの頼もしさ、ではゴルフに分があると思います。高速道路を走行した時の安定性は高く、ワインディングロードなででもシフトのダイレクト感、キレのよさ、ハンドリングなど意のままに操る感覚を味わえるので、完成度は高いと感じます。

そのゴルフをベンチマークとしたカローラスポーツですが、一長一短かなぁという印象。
ハイブリッドとターボでは走りのキャラクターも違いますが、絶対的な走りの力強さはゴルフに及ばない印象を受けます。カローラスポーツは改良型のCVTでスリップ感(ラバーバンドフィール)を減らしたそうですが、DSGを前にすればダルダル感があります。ハイブリッドは力強く滑らかですが、スポーティさとはやはり違う感じです。
逆に渋滞路やストップアンドゴーが多い状況ではカローラスポーツは滑らかに走り、ゴルフはギクシャクすることもある、という感じです。トータルの燃費性能もターボ、ハイブリッド共に(特にハイブリッドは)カローラスポーツは優秀だと言えます。

そんな中で、カローラスポーツの最大の弱点と言えるのがロードノイズの盛大さです。225/40R18というカローラ離れしたサイズのスポーツグレードにおいてはクラス最低レベルのロードノイズの発生具合と言えるでしょう。メルセデスAクラス、BMW1シリーズ、ゴルフはおろか、車格が下のポロよりも劣ると言っても良いでしょう。営業マンも心得ており、195ないし205サイズがベストでしょうね、とのたまう感じです。Zグレードよりかは幾分かましなようです。

インテリアに関してはそつなくトヨタクオリティ、良くもなく悪くもなくですが、インパネの造形などはほんの少しの新しさを加味しようとする前向きな姿勢を感じます。シートのボリューム感などは過去のカローラを大きく凌駕し、レベルアップを果たしています。

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コネクテッド機能もオプションではありますが強化され、ハイテクや新しいものを好きな人へのニーズにも応えています。アンドロイドオート・アップルカープレイ、スマホとのリンクなどもLINEカーナビへの対応(2019年時点)などありますが、順次ソフトウェアのアップデートがなされるようです。しゃべる車というAI搭載ではありませんが、オペレーターにつないでの道案内設定(T-Connectナビキット装着時のオプションサービス)など、レクサスか!!とツッコミを入れたくなるようなハイレベルな機能、操作もできないこともありません。ヨーロッパ車のグレードの高い車とも渡り合えるようなオプションを選べるという事で、カローラも出世したな、と思うところです。

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自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどの先進安全装備もあり、そして一部グレードではシートの表皮のコンビネーションが華やかで、日本車離れした部分もあります。

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上品な感じの色の組合せも素敵です。

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あくまでゴルフなどの欧州車と比べると、と言うところで評価した部分もありますが、カローラスポーツは単体で見ればそこそこのスポーツ性能を滑らかに発揮する先進装備を付けることも出来る車、という事で評価できます。ですが、ホットハッチと呼ぶには見た目だけではないスパイスが必要に感じますね。トヨタの持てるリソースを組み合わせるだけでもエボリューションモデルのようなGRMNの名を冠したクルマが作れそうだとは思います。G`zとか、GRスポーツとかのローダウンにアルミにエアロの見た目重視のカスタムも良いですが、トータルのパッケージでGTIやRシリーズに対抗できるイメージリーダーが欲しいですね。マイナーチェンジでGRモデルが追加か?との話もあるようで、おそらく酷いロードノイズもマイチェンで改善されることでしょう。それまでは購入を待った方が良いかもしれません。

ロードノイズに関して酷評しましたが、50㎞/h以下の街乗り速度であればそこまで気にならないかもしれません。後は低いグレードのタイヤ幅であれば多少はロードノイズも抑えられていると思います。登場からしばらくたつモデルで、1割以上の値引きが望めれば購入に踏み切っても良いかもしれませんね。ぜひ試乗してみましょう。流れの良い国道や、高速道路でも試乗してロードノイズの高まりについても是非確認してみてください。



各車種ライバルなどベンチマークになりそうな輸入車などのインプレッションも参考になればと思います。
特にドイツ車などかな。

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