シトロエンの7人乗りの使い勝手はどうなの??国産ミニバンに劣る??試乗インプレ③

2019年式のシトロエングランドC4スペースツアラーの試乗インプレッションも第3弾。
シートアレンジやその他機能、お値引きなどについてまとめていきたいと思います。

シトロエンの7人乗り その完成度は!?スペースツアラー試乗インプレ①

グランドC4ピカソ改めスペースツアラー 操作系はどんなか?試乗インプレ②

スペースツアラーを名乗るだけはあって、室内はかなり広く作られています。

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3列シートを前提に作られていますが、3列目を畳んで広いラゲッジスペースとして使うことももちろんでき、2列目まで畳んだり、取り外ししたり(!!)することで、車中泊などもこなせるポテンシャルを秘めています。寝転がってパノラミックルーフから空を仰げば、気持ちいいでしょうね~

ダークティンデットガラス=いわゆるスモークガラスは標準で、リアドアにはシェードも付いているので車内で過ごす時間にも配慮がされている感じです。

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サンスクリーンは高級車向けの装備・・と思っていたら、今は軽自動車でもついていたりするので車の進歩はすごいというかなんと言うか。欲求や要求をなんでも叶えていくんだなぁと感心します。

3列目シートは狭く小さいですが、乗り降りのしやすさはまあまあ確保されています。スペースやシートの座った感じの第一印象だけでは国産のミニバンには負けますが、乗り味を含めた部分加味すればまあまああイイ勝負かもしれません。

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セカンドシートの方のところのレバーでシートを前方に移動、その際に座面がチップアップし、大きくスライドします。

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開口部がそこそこの面積確保されるので、乗り降りはまあまあしやすいです。プジョーの5008やBMWのグランツアラーよりかはだいぶ乗り降りしやすく、かつ乗り心地や座り心地も良いと思います。フォルクスワーゲンのトゥーランがちどちらかというとグランドC4スペースツアラーに近く、広さ感も同じようなイメージなのではないかと思います。ただ、そうは言っても3列目は子供用、もしくは小柄な人向けのエマージェンシーシートと言えばそうでしょう。国産5ナンバーのフルサイズミニバンには及びませんね。でも意外と十分かなぁとも思う、矛盾、たぶんソフトな乗り心地がそう思わせるのかもしれませんが。

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2列目シートはスライド量も大きく、背もたれ部分もリクライニング可能、くつろげたりもします。3座席独立式で取り外しも可能なので、シートアレンジを思い切ってすることも出来ます。気持ち運転席・助手席よりもリアシートの方が小ぶりで小さいかもしれませんが、それでも十分な大きさとホールド感と言えるでしょう。
6人で遠乗りする際には、2列目の真ん中を外したり、2列目左右のどちらかを外したりするなどして、乗り降りしやすくしたり、センターウォークスルーにするなど出来ます。外したシートの保管場所はなんとか確保せねばなりませんが、そういったアレンジが出来るのはシトロエンC4スペースツアラー(旧ピカソ)とトゥーランくらいだったと思います。

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最近のミニバンではよくある装備になったシートバックテーブルも備わり、移動中も停車した時も、快適に過ごせるような工夫がなされています。

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リア用にエアコンの吹き出し口がピラーにあり、パノラマルーフなども備わっているし、総じてリアシートと言うか、乗員みんながハッピーに過ごせるような工夫があるようにも思えてきます。

より上質で快適性を求めるのであれば、レザーパッケージも用意はされています。

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ナッパレザーパッケージオプションは ¥575,000 のメーカーオプション(本国で装着するオプション品)で パノラミックガラスルーフ・ハンズフリー電動テールゲート/ツートーン(ブラック&ベージュ)ナッパレザーシート/フロント電動シート・シートヒーター/フロントアクティブランバーサポート/フロント&2列目シート大型ヘッドレスト/ 助手席電動カーフレスト(オットマン)/パルファムエアフレッシュナー/フロントフットランプ/リジッドパネル(2列目シート用フラットフロアパネル)/フロント&2列目フロアマットなどの装備がセットされます。

シートの表皮の一部にはシンセティックレザー(いわゆる合皮)も使われていて、ホントの意味でのフルレザーではありませんが、見栄えも質感も快適装備のプラスアルファの充実度も高いと思うので、良いチョイスとなるかもしれません。

個性的で前衛的なデザインに上質さを組み合わせる、これほど面白く贅沢な物はないかもしれませんね。


さて、CitroënのグランドC4ピカソ改めスペースツアラーは、動力性能は過不足なく、走りも適度に機敏、オートマの制御にフランス車のくせを残しつつもパッケージングや居住性も良く、前衛的なのもオシャレな感じに変換して意外にも完成度が高いです。自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールも備わっていて、機能面でも後れを取ることはありません。
が、細かいところでは、ガソリン車のアダプティブクルーズコントロールに関してはブレーキングの制御が入らずエンジンブレーキのみで車速や車間をコントロールするタイプだそうで、追従にやや癖があります。最終的には自動ブレーキが作動してぶつからないのでしょうが、前車の急激な減速には人間がしっかりブレーキを踏まないといけないそうです。ディーゼルモデルに関してはかなり緻密に車間と速度をコントロール出来て多少急な減速であってもしっかりとブレーキをかけて追突を不正でくれるようではあります。しかし、システムを過信しないようにするのは当たり前ですが・・

機能性も含めて現代的な水準ももちろん満たしていますが、やはり輸入車としてスターティングプライスが釣りとは言え377万円~となっていても、クリーンディーゼルにナビETC付けたりするだけで、乗り出しでは500万円近いものになります。
ナビは前回のインプレッションでも書きましたが、原価などで考えるとその部分で15万前後引く材料にはなっていますが、意外にもその他値引きと合わせて50万円位は値引きが可能、となっているようです。商談を詰めればもう少し端数万円きり位はあるそうで、場合によってはレザー付きが安くなる(在庫によりける)、なんてこともあるようです。
あまり定価のプライスを真に受けず、装備や在庫とのマッチングで予算を伝えれば行けることもある!!かもってことで。

納期に関しては、在庫あれば1か月、なければ2~3か月とのこと。人気車だから、という事は余り無く、国内在庫と次便の船便次第のようではあります。ちなみに人気のカラーは白と黒以外、とのことです。2019年6月時点ではブルーがイメチェンカラーチェンジとのことで一時期発売ストップ、青希望の場合は8~9月以降のオーダー分となるそうです。ということで、赤とベージュっぽいゴールドが今は引き合いが多いとのこと。
シトロエンの下取りなどの人気カラーもフランス車だとモノトーンなど高いとかあまり関係ないそうで、新しいDSのSUV・エアクロスとかならブラックの人気が出るかも?みたいな感じだそうですね。

値引きや金利優遇のキャンペーンなどはタイミング次第だったりします。シトロエンという個性を選ぶのであれば即決の1点買いかもしれませんが、値段などのバランスを取ったり、少し待てるのであれば、じっくり比較してタイミングを計ってもいいかもしれませんよ。



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グランドC4ピカソ改めスペースツアラー 操作系はどんなか?試乗インプレ②

フランス車的に前衛的な外観に対して、シトロエングランドC4スペースツアラー(旧ピカソ)7人乗りのインテリアはどんなものなのか?試乗インプレッション②としてお届けしたいと思います。

シトロエンの7人乗り その完成度は!?スペースツアラー試乗インプレ①

試乗したのは2018年後半以降順次ATのアップデートが行われている2リッターターボディーゼルと1.6リッターターボガソリンエンジンの2種類で、基本的なインテリアの装備は共通です。

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大き目の液晶を備えたセンターメーターと、センタコンソールのタッチパネルに集約されたエアコンなどの操作系などは共通。
エンジンの差が、値段のそのままの差で装備品による差別化はあまりされておらず、ガソリンが377万円~、ディーゼルモデルが390万円~ となっていますが、日本仕様は強制的にパノラマルーフ仕様がセットされるそうで、+12万円となっています。

乗り込んでまずは頭上の解放感が感じられるのがグランドC4スペースツアラーの特徴かと思います。
パノラマルーフ関係なく、運転席の上のガラスエリアが非常に広いです。

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この広いフロントウィンドウも歴々のC4ピカソからの伝統のようなもので、明るく開放感があります。
日差しが強くまぶしい際にはシェードを前方にずらし、サンバイザーを起こして必要以上の日光の侵入を防ぐことも出来ます。

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2列目・3列目用のガラスルーフも特徴の一つで、サンルーフのように開閉はしませんが、景色を楽しむことができて解放感があります。
ガラスで透過してるというだけで頭上周りの閉そく感はなくなり、視覚的には広く感じる物なんだと実感しますね。

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こういう装備だけでも人をたくさん乗せたくなったりしするものです。シトロエンのお客さんでもこういう変わった装備ゆえに人を乗せて自慢したくなるという人も多いそうで。

シート自体もフロントを中心に快適性は高めです。

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フロントシート2座にはアームレストもついており、国産車かと思ったりします。
長距離クルージング時にはリラックスしようと言うのがフランス車的で国産車的なのかと思います。ドイツ車ではトゥーランやグランツアラーにはなかったはず。
シート自体の硬さ、柔らかさもドイツ車的なパーンっと張った感じはなく、ややソフトな印象です。シートの形状でホールドというより、少し沈んで包み込むという感じでしょうか。これはややプジョーやルノーなどのフランス車より少し柔らかい感じで、シトロエンの味といったところでしょう。

フロントの操作系が集約されたタッチパネルはプジョーと同じような感じで、先行するドイツ車やボルボなどの上位車種に後れを取らないように設定されたもの。

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タッチパネルというだけで、普通に空調の上げ下げなどの他、各種の車両設定なども出来る感じです。ダイヤル式の操作系をセンターコンソールに置く時代は終わり、液晶のタッチパネルで操作する時代に移行しつつあることを実感します。BMWのi-driveやメルセデスベンツのコマンドシステム、アウディやワーゲンのMMI(マルチメディアインターフェイス)などのシステムの後塵を拝していたのを液晶で大逆転を果たしたような感じでしょうかね。

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ちなみに上段のスピードメーターなどの表示が主なモニターは12インチあり、下段の空調などの設定とナビを表示するモニターは7インチのディスプレイを採用しています。上段の12インチは奥まった感じもあり、12インチ言う割には大きく見えないのが残念ではあります。ナビの道案内などの表示を上段に一部表示という事も出来ないようなので、完成度としては一部残念ではあります。

ナビの機能面と値段もちょっと残念な部分がいくつか・・
あまり赤裸々に晒すと叩かれる恐れもありますが・・・

ナビの中身が以前までのパナソニックからパイオニア製に2018年末から順次切り替わっているそうで、その中身が楽ナビの廉価モデル相当、というのが残念ポイント。ナビゲーション本体は助手席のシート下に装着されます。

以前のプジョー2008のパナソニックのナビ記事 、やプジョー3008のナビのブログ のこの2つの記事はわたくしのブログの中でも物議を醸しだす部分もありつつも非常にアクセスが集まっている記事でして、シトロエンも同様のナビシステムを使っていたとのことです。

車両側にあらかじめ装着されているタッチパネルの液晶と接続し、そこにナビの表示をし、ナビの操作もそのタッチパネルの操作信号を使って行うという仕組みの物で、一部の輸入車などにはある種必要なナビなんですが、やはりマイナーです。いわゆる旧式のオンダッシュナビのようなものをコンソールに埋め込んで割り込ませて使っているようなものです。国産車は2DINサイズなどのナビを収めるスペースを車の方があらかじめ用意するようになって久しく、輸入車においては先のコマンドシステムなどの純正の操作系などに合わせた専用開発のナビをメーカーとサプライヤーで一貫して作ったりするなどしております。プジョー・シトロエンにおいては10万円程度でOEM供給されているナビを本体22万+工賃3万=25万円のオプションとして設定しているのが残念です。機能とはポータブルナビレベルでDVDやCDの再生もできないものを助手席シート下に設置して25万・・と時代錯誤な価格設定かなぁって思うのは私だけではないはず。

ちなみにパイオニア・カロッツェリアのナビの品番はavic-ra801 というもので、メーカーの方の公式ホームページには乗っておらず、ディーラー卸専用の物。本体は白い箱状の物で、SDカードやUSBなどの接続はできます。機能や品番的にはavic-r〇801と兄弟機のようなもので、そのモデルたちは2DINで7~8インチの液晶込みで10万円前後の市場価格となっています・・・

ナビを付けるなら15万円くらい値引き可能、のようなケースでの見積もり提案などの根拠はナビの卸値などに由来するのではないか・・と言ったところは以前のプジョーのナビで触れましたが、やはりそういうことがあるようです。中間利益を取ってないと考えれば値引きを受け入れ収まりの良いナビを選択しても良いですが、アップルカープレイやアンドロイドオートなどスマホをナビ代わりに使うというのも選択の一つです。3~5万のポータブルナビを設置するのも一つの手ではあります。



DVDの再生については、1DINサイズのDVDプレーヤーを助手席足元下かシート下などに設置が可能とのこと。本体は約2~3万円でナビと一緒に設置なら工賃はかからないとのことでした。

ナビ本体については2017年以降のモデルでプジョーの2008や3008、5008やシトロエン各車種の7インチタッチパネル式のセンターディスプレイ装着車ならパナソニックからカロッツェリアへの載せ替え、もしくはナビなしで納車した車両への装着も定価なら
可能とのことなので参考まで。


そんなこんなでプジョー/シトロエンと共通のインフォティテントを採用していることもあり、操作系には似通った部分もあったりして、ナビも共通の物があてがわれています。DVD視聴やCDで音楽を楽しむという付加価値部分については割高ですが、道案内という一般的な機能に関しては特に不足はなく、液晶は大きくはないけど結構クッキリハッキリ表示され割と見やすいです。

操作系がスッキリした分、インテリアのデザインの自由度が上がったりと言ったメリットや、室内空間が広がったりと言ったメリットもあります。

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センタートンネルは取り外し式で左右や前後のウォークスルーなども出来ます。これはトゥーランやグランツアラーにはないメリットで、大きなアドバンテージと言えそうです。

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ナビには一部不満もなくもないですが、だいたいナビ込みで乗り出し500万円位に収まるのが一つの輸入車購入の目安かな?と考えれば安全装備や快適装備なども含めて良い車かと思います。



次回はシートやその他装備、値引きや納車・納期の情報などをブログにてアップしたいと思います。

色んな車と比較、検討して、納得と安心・安全なカーライフを!

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シトロエンの7人乗り その完成度は!?スペースツアラー試乗インプレ①

シトロエンもだいぶ日和ったものだ・・と思っていたけども、
でも、実車を前にすると
「うん。やっぱり個性的なヤツだ」と思わず口をつくような車でした。
Citroën Grand C4SPACEツアラーの話です。

ちなみにC4スペースツアラーというネーミングは2018年末から全世界的に変更になったそうで、それ以前は2000年代中ごろからはクサラ・ピカソやピカソというサブネームが付いていたりしました。ピカソという奇才な画家の名前にあやかり、芸術性や個性派を主張していましたが、ライセンス使用料が1台当たり日本円で約30000円程度という事で販売台数の増加と当初の売名の達成によりピカソを外すこととしたそうです。シトロエンと言えば個性的な車を作っているというイメージは上手く達成されたのでしょう。

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シトロエンはやはり個性的な車が多いフランス車の中でも、特に変わった感じの個性派を狙っていたブランドです。没個性な日本車と比べるともほや奇抜と言えるレベルで、ドイツ車も一部とんがった車種はあったとしても、シトロエンほど踏み外すようにわざと個性を主張したりはしていないと言えます。
とは言えシトロエンでもここ数年でデザインがややシンプルで直線基調になったり、実用性を上げてきたりしていました。ハード面でもクリーンディーゼルや多段ATなど、順次モダナイズされてきています。日本車よりであったり、ドイツ車的であったりなど、メジャー路線に迎合してきているようにも感じていた車好きも多いのでは?
それでも十分個性的ではありますが、販売台数的には少ないながらも伸びてはいるそうです。

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テクノロジーの進歩を可能な限りデザインに落とし込む、それがモダンシトロエンの進む道だそうですが、それでもアダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキを標準にするなど、現代的な先進安全装備はデザインとは関係なく取り入れてきています。そういう装備の物足りなさでシトロエンが次期愛車候補から外れるという事はなくなったと言えます。

BMWと共同開発していたころの遺産である直列4気筒1.6リッター・ガソリンターボ(133kW(180ps)/5,500rpm、最大トルク250Nm/1,650rpm)と直列4気筒クリーンディーゼルの2リッター・ターボ(120kW(163ps)/3,750rpm、最大トルク400Nm/2,000rpm)と、2種類のエンジンに、アイシンaw製の8速ATを組み合わせるなど、スペックの羅列ではBMWのエンジンラインナップと変わらない(笑)

グランドC4スペースツアラーのサイズは全長 4,605 mm x 全幅 1,825 mm x 全高 1,670 mmというサイズ感はおおむねBMWグランツアラーやフォルクスワーゲンゴルフトゥーランと変わらないサイズ感です。7人乗りで3列目に最小限の居住空間を確保、となるとこの辺りのサイズに落ち着くようで、サイズスペック上ではBMWグランツアラーだけが少し幅が狭く、背も少し低く、実際の3列目の居住性でもトゥーランとC4スペースツアラーよりも劣る感じです。スペースツアラーはトゥーランとほぼ変わらない居住性と言えそうです。

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走りに関しては、ディーゼル、ガソリンどちらも試しましたが、どちらのエンジンも出来は良いと言えます。

ディーゼルは動き出しに特別力感みなぎるタイプではないですが、積載が多くとも十分以上にパワフルで、特に中間加速に盛り上がりがありました。高速巡行時の静けさと快適さは特筆すべき美点とも言えます。パワフルさの演出ではBMWやボルボのディーゼルの方が上だと思いますが、シトロエンのキャラクターとしてはマイルドな走りのディーゼルで正解!って感じです。

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ガソリンエンジンは鼻先が少し軽い印象で、乗り心地もやや軽快に感じます。実用的な走行領域では特にパワフルさも感じず、盛り上がりに欠けますが、上り坂などでは結構エンジンの回転数引っ張るな~って印象が残ります。ディーゼルとギヤ比が少し違うのか、速度の伸びや加速感、シフトタイミングなどと総合的に必死に走っている感はあるかもしれません。

どちらのエンジンでも8速オートマとの組み合わせですが、個人的にミッションの制御の完成度がイマイチだと思います。30㎞/h前後での加減速で結構ギクシャクし、揺すられる感じがあります。50㎞/h~20㎞/hまでの自然に、もしくは軽くブレーキングをしながら減速時に30㎞/hでドンっとつながるショックがあったり、そこから再加速する際にシフトアップ時にまたショックが感じられます。ワーゲンのトゥーランとかだとDSGなどのダイレクトなミッションを使っているとある程度のショックは予測出来たり許容せねばならないのはわかりますが、ボルボやBMWなどのオートマではそういうショックは感じたことがないので、多段ATの特性を活かしたシームレスでいつ変速したかわからない、とまでは評価できないところです。メーカー的にはアイシンAWと日本のサプライヤーを使用しており、おそらくボルボも同じオートマを使っているはず。制御の方にむらがあるのかなぁと思います。フランス車特有のけっこうギアを引っ張ってのシフトチェンジなどの癖をわざと残したのか?と思わなくもないですね。

乗り心地はソフトですが日本車的にはなく、ダンパーで踏ん張っている感じとでも言いましょうか。コーナーではそこそこロールするけど粘ります。17インチの足回りは205/55 R17となっており過剰な扁平サイズではなく、適度にエアボリュームがあってタイヤと調和してソフトさと芯の有る感じを演出してくれていると思います。

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ハンドルは軽く、良く回り、切れる。最小回転半径は5.5mと横置きのFFとしては小回りが利く方ではありませんが、イメージ的には結構切れて回る感じです。細い路地での取り回しでは視界のよさと内側に引っ張られるように小回りが効くイメージで、車幅のわりに扱いやすいとも思います。

燃費的にはガソリンでJC08 モード(国土交通省審査値) 15.2km /ℓ
ディーゼルで17.3㎞/ℓ となっています。
高速走行時にはディーゼルではカタログ数値を超えるとのことですが、意外にもガソリンだと燃費が悪化するそうで、WLTCモードでの計測だとガソリンはかなり数値が悪化するとのこと。街乗りなどでの実燃費はよろしくなさそう。
対してディーゼルは街乗りでも高速でもカタログとの乖離は大きくなく、いろんな面での維持費が抑えられそうではあります。

ちなみにガソリンが377万円~、ディーゼルモデルが390万円~ となっていますが、日本仕様は強制的にパノラマルーフ仕様がセットされるそうで、+12万円となっています。レスオプションにすると受注生産で値引きなし、とか渋いことを言っていたり、値段のスタートを低く見せる詐欺のように思えなくもないですが、グランC4ピカソ時代からパノラマルーフはウリの一つではあるからまぁ仕方がないのか・・最低12万は値引きするから、と意味不明のやり取りもありましたが、かなり値引きや低金利ローンなどには積極的なようではあります。

個性派の輸入ミニバンの中で、シトロエンを選ぶというのは中々にマニアック。
走りの完成度はそこそこでも、ミッションの改良か制御のアップデートに期待したいところ。シフトショックが気になるかどうか、というのも実際に試乗してチェックしてみましょう。



試乗インプレ②へと続きます。

いくつの車種を乗り比べて、長所と短所、チェックしてみましょうね!!

新型トゥーラン 試乗インプレ① エンジン性能、操縦安定性編

BMW2シリーズグランツアラーを選ぶ理由とは?7人乗り必要?

5008は7人乗りSUVのベストチョイスか?試乗インプレ①

個人的には走りの良さと燃費、見た目のスポーティさならグランツアラーがいいかなーと思います。
シートアレンジと乗り心地はグランC4スペースツアラーかしら。
なんとなく目立たないように値段が高く見えないように気を遣うならトゥーランとか??

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パワー不足は解消されたか?Aクラスに躍動感が備わっている?試乗インプレ②

自然対話式インターフェィス「MBUX」メルセデスベンツユーザーエクスペリエンツを搭載して人気を博している新型Aクラス。
最新のSクラスやEクラス並みの安全運転支援システムも用意されます。話題の自動運転手前レベルの先進せぎょと言ってもいいでしょう。
しかし、車両価格を安く抑えた風のスターティングプライス(328万円~)に、アクティブレーンチェンジまで完備した「レーダーセーフティーパッケージ」は24万5000円のオプション扱いとなり、目玉であるボイスコントロールの軸となる「ナビゲーションパッケージ」も同様にオプション装備(18万4000円)、カタログでの見栄えの良いアルミホイールはAMGライン(25万5000円)となり、展示車や試乗車のように内装をアップグレードするAMGレザーエクスクルーシブパッケージ(20万4000円)、別途有償色となるメタリックペイントは約7万円となっています。話題に乗るのであれば実質400万円~くらいの乗り出しの車だと肝に銘じましょう。

AIスピーカーとAクラス(2019)そのスマートさの完成度を探る!試乗インプレ①からの続き、
今回は走りについてまとめていきたいと思います。

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Aクラスのスリーサイズは
全長×全幅×全高=4440×1800×1420mm コンパクトカーのジャンルではありますが、幅は広め、全高はかなり低めでワイドアンドローなスタイル。ノーズが長く低く構えた感じでデザインの躍動感があります。リアはコンパクトでスッキリしており、ハッチバックだなぁって感じです。
車重は1.4tくらいと軽量です。
試乗車はAMGスタイルで225/45R18と大径のアルミを履いていました。136馬力には持て余すサイズではありますが、グリップ感や乗り心地は意外と悪くはありません。16インチだと205/60R16となるので、そちらの方が幾分かは乗り心地が良いことが想像できます。215幅で17インチくらいがスポーティさと実用性のバランスが取れるのではないか?と思いますが、いかがでしょう?RX-8の時も16インチと18インチの二本立てで、なぜ17インチが弾かれるのか?と思っていましたが、今回もそんなパターンかなぁって思います。エディション1という初期ロットの限定車では19インチも用意されるようで、足回りも少し違うようですが、エンジンパワーに対するタイヤパワーでいくと、ドレスアップ仕様のテイストが強めです。

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サスは必要以上にスポーティではないですが、それでもドイツ車的に少し硬めです。フラットライドと言えばそうですが、単発の大きなショックよりも、うねりや揺すられ時の応答性がちょっと悪い感じかな?個人的にはバネとショックアブソーバーの硬さと反力が噛み合っていないようなツッパリ感と揺すられ感を感じるように思います。BMWよりも一般大衆車的な乗り心地ですが、ゴルフやボルボの方が洗練されているようにも思えるかもしれません。初期ロットがハード設定という都市伝説をここに見たように思います。

従来型のAクラスでは1.6リッター4気筒ターボは122psと200Nmを生み出していたが正直走りがモッサリしていました。新型は同じく符号は「180」ながら、さらにダウンサイジングした排気量1.3リッターの 4気筒ターボから136ps 走り出しも滑らかで適度に力感があるし、静かに回る感触があり、新型のアドバンテージを感じます。旧型のダルなレスポンスとは決別で来ていると思います。

エンジン音や風切り音はさほど大きくないと思いますが、ロードノイズや足回りの音が気になる感じです。タイヤの銘柄をコンフォート系に換えるとかなり快適になりそうですが、根本的な完成度を高めてほしいかなってメルセデスの今後の熟成に期待したいと思います。Aクラスなりの完成度の域を出ていないかな。リアシートはやはり狭く、ワーゲンゴルフよりも劣るかな?女性や子供向けに用意したってくらいか、カバン置き場くらいのものかもしれません。奥様の足クルマなどのパーソナルユースでは問題ないでしょう。

トランスミッションは従来通りの7速DCTですが、ワーゲンのDSGほどのダイレクトさはない反面、シフトショックは大きくなく滑らか、通常の多段トルコンATなどと比べてもデメリットは感じないでしょう。7速で十分であり、高速道路をクルージングしてもエンジンの回転は低く効率の良い作動感を体感できるでしょう。

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乗り心地やロードノイズに関しては、実車での試乗確認がベストです。
今後追加される(2019年6月ごろから試乗車が用意される?)A200dというディーゼルモデルの方が乗り心地やノイズ、ボディへの補強などで改善されているかもしれません。そちらを待ってから比較試乗する方が良いかもしれません。2リッターディーゼルモデルは399万円~ のラインナップになるようです。

ちなみにガソリン1.3リッターターボの燃費は15㎞/L
ディーゼルモデル2リッターターボの燃費は22~23㎞/L(仮)

といった数値のようです。
燃費性能が良い反面、車両価格に関しては高めで多少の装備充実(リアのサス形式が違う?)などもあります。
ナビとの対話を楽しむ足代わりに使うベンツとしてはディーゼルモデルである必要は低いですが、走りやその他のテイストを加味して比較検討しましょう。

トータルでは唯一無二(現段階では)の価値を備えつつ、見た目的にもスタイリッシュなコンパクトカーとして、候補の一台となり得ると思います。フランス製のコンパクトカーなどは蹴散らしそうであり、ゴルフも脅かすのも間違いないでしょう。

是非試乗を! そして新時代のモビリティを楽しみましょう!

過去のインプレッションも参考に

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しゃべる車とAIスピーカーとAクラス(2019)そのスマートさの完成度を探る!試乗インプレ①

2019年最新であり最先端のメルセデスと言えるAクラス。
Aクラスではありますが、メルセデス・ベンツブランドとして先進の装備を、Sクラスなどの上位車種より先行して搭載していて話題になってます。先進のAIスピーカー的な物をAクラスが初搭載の理由としては若者向けゆえに最初に搭載する車種になったとか。そして他社に遅れることなくリリースするためにはAクラスで出さねばならなかったとか、事情もあるようですね。BMW3シリーズのボイスコントロールに話題性でも負けてはならないなどもあるようです。

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そんなAクラス、展示車をいじくり回して試乗してきたのでブログにまとめたいと思います。まずは語るところの多いインテリアやインフォティテントあたりからご紹介いたします。

まず、音声操作にて新しいユーザーエクスペリエンスを提供、という意味では一つ成功したと言えます。ナビなどで音声入力出来るものも過去にあったりしましたが、まぁーなんせ精度が悪い物が多かったですよね…
Aクラスから採用を開始する音声操作、ハイ!メルセデスと声掛けで音声操作の受付が開始するのはアレクサやシリ、Googleアシスタントなどの音声操作に通じるフォーマットです。



ちなみに私はアレクサでリビングの家電をほぼ音声でコントロールしているので抵抗はまったくないタイプの人間です。

空調などの車両制御も音声で比較的精度高くできるし、目的地の設定や、天候の情報もまずまず間違いなく案内されます。今までの(過去の)音声認識って一体なんだったんだ?と思うくらい、反応が良く使い勝手も悪くないです。自然な会話での応答を目指しているとのことで、命令口調で[温度を下げて]と言わずとも、[暑い]と言えばエアコンの温度を下げてくれます。[すごい暑い]と言っても二度下げると言うことまでは性能は及びませんが、十分便利です。こういった車と対話という事になると、ナイトライダーというアメリカドラマのKITT(キット)なるものをイメージする方もいるかもしれませんが(世代が古いか・・)、そこまでフランクに会話する感じでもありません。ドラマの中のSF的な未来の車が現実で身近な物になったのは間違いありませんよ。
各種空調などの操作は普通に物理ボタンでもできるので、今までの車のように普通に接することもできます。メルセデスにはお馴染みのコマンドシステムと呼びれるセンターコンソールのパッドやダイヤル、スイッチでもナビなどの操作も出来ます。今までのメルセデスユーザーで音声入力に抵抗のある方も普通に使えるのでそこは安心できます。

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インパネと言うか、メーターもナビもすべて液晶で大きなパネルで繋がり、見た目の先進性も中々に見映えがいいです。ハンドルのスイッチでも液晶内のスイッチ操作が可能です。ハンドルの右側はメーター関連の操作系、左側はナビ側の操作系となっています。液晶はタッチパネルでも操作できます。一つの操作に対して、音声やタッチやコマンドシステムやハンドルスイッチでも操作できるなど、アプローチが増えたと認識するのが正しいのかもしれません。

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とまぁ、営業マンが色んなシチュエーションを想定して色んな音声操作を試してくれたりはしますが、果たしてそこまで使うのか疑問な感じもします。家を出て車に乗った時点で天気予報を知っても遅い気もするし、そんなに毎日ナビを設定して走るわけでもないでしょう。寂しくて話し相手にするというのもありますが、そこまで話上手で聞き上手なわけでもないと思います。使用頻度が高いとAIの学習機能でより使い勝手が良くなるようですが、逆に言うと使わないと初期性能のままなのか、それとも通信によってそれなりに基本性能が上がるのか、微妙です。メンテナンスで預けた時にアップデートされるのはあるようです。過渡期のアイテムとして普及推進をする機能の一つの段階だと思います。自動運転への一つの布石のようなもので、クルーズコントロールやレーンチェンジ、車庫入れを音声で出来るようになるまでの繋ぎでしょう。

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スマホっぽい操作感や、AIとのやり取りっぽい感じなど、新し物好きの人には魅力的に写るかもしれません。ですが、現時点では最良であるかは微妙です。スマホで出来ること活用できることの一部をナビに表示している感じで、完成している機能と評価するにはまだまだ物足りないと思います。近隣のガソリンスタンドの最安値を調べるのも、近隣の駐車場の最安値&満車/空車情報の取得、レストランのレビュー評価や混雑具合など、ドライブに付随する部分の機能に特化した物を磨きあげないと、スマホの代わりに使う意義を見出だしにくいままかもしれません。スマホにBluetoothで車と接続して操作するとかの方が現状だとスマートに見えるかも。スマホでのリモートパーキングや、シートアレンジが出来るなど、色んな面での進化の中の一つの道として対話型の操作という物が生まれたというのが大きなポイントです。

なんやかんやで難癖をつけまくってはいますが、2019年現在の車の中で、スマートスピーカー風の対話型AIによる車両制御において、メルセデスベンツがエントリークラスのAクラスでもってリリースした、というのが一つのエポックメイキングです。今後こういったインターフェイスはソフトウェアの更新で常に最新に保ることが出来るようになるなど、車の進化の在り方が大きく変わる可能性を秘めているとも感じます。Aクラスを選ぶ、という選択肢は一番安いベンツを選ぶという事ではなく、最先端のハードウェアを手にする、という風に置き換えることが出来るかもしれません。グレードによってはMBUX搭載車を選ぶことが出来ず、コンパクトクラスでありながら実質400万円前後のクルマとなると決して安いとも言い切れませんが、積極的に選ぶ価値があるのではないか?と思います。

セグメントのベンチマークであるゴルフ、走りに定評のあるBMW1シリーズ、おしゃれ感とゴーカートフィーリングのスポーティさを備えたMINI、そして最先端を行くメルセデスAクラスと、コンパクトカーでもカーライフを楽しめる選択肢が増えるのは良いですね!

最新・最先端のモデルで時代の半歩先を行くモーターライフを満喫するのも良いかもしれません。

現状では同じような装備を備える車は同カテゴリにはなく、唯一無二の存在。Aクラスをチェックしてみましょう。
Aクラスはデザインに見合った躍動感が備わっているか?試乗インプレ② 走りなどについてアップしました!

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